もともと大手SIer(NIer)に2013/4/1 ~ 2019/7/30まで所属していたものから見た社内SEってどうなの?という観点での記事を記載します。
SIerがどうだったのかについては以下の記事で記載しているのでよろしかったら見てください。また、SIerの種類等も記載しているので以下記事をご参考ください。
社内SEになってみて
転職直前にITILファンデーションv4を受けてたのですが、やはり全く知識のみではイメージつかずでした。
実際の大枠のイメージであった、OA機器の手配、メンテ、サポート、システムの運用更改とかやっていることは間違いはありませんでした。
ただただ大きく違っていたのは以下2点でしょうかね。
お金の処理
社内の決済関係のハンコ文化や、決済フローの手間。日本企業にある奴ですね。
というのも前職では私、工数積算での見積もりはしていたものの営業さんが処理をしていたため、具体的な処理を把握していなかったのです。
なので具体的なユーザーとよく話していた予算取りの話とかの裏側がやっと現場で知れたという状態でした。
大枠の案件としての予算取り。予算の枠組みの中での一つ一つの決済処理。日本語の難しさ。未だに苦労しています。笑
変更作業のフロー
ITILにも記載がありますがCAB(変更諮問委員会)を得て、変更作業のリスクを判断し、許可されたもののみ実施する。
今までSIerとして保守の回答を行っていた際、間違った回答をした時は単純に誤った情報を送ってしまったことに猛省していました。
違いました。このように変更諮問という形でユーザー企業は内部での会議を上司・部長といった関係者を巻き込んだうえで対応してくれている労力について気づけていませんでした。
なので社内SEとしてはこの苦労を重ねて運用・構築を実施しています。
独立系と比べると
先述したもの以外に大きく違うところとしたら、裁量の幅がかなり大きい点でしょうか。もともと大手のSIerに入っていたという点もありますが、ユーザー企業の社内SEに求められるスキルはかなり高いです。
大きな企業であるほどサイロ化されていて部門に求められる役割以外のことができないことが多々あります。
社内SEの場合、営業部門の方がもちろん人数が多いので単純にSIerと同じ規模の会社であっても社内SEの人数比率はかなり少ないので、必然的に求められる範囲は大きくなります。
つまり、よく言う
企画/提案→設計→構築→テスト→保守/保守といった一連の作業をすべてやる必要があります。
コンサル+SIerの経験がある人が最終的に社内SEになるのが強いなーっと思います。
向上心のある人は基本的に外資、メーカー、コンサルを渡り歩くんでしょうけどね。
もともと保守部門にいたため、構築をやっていきたいと思っていた私です。この範囲を一度に学ぶ機会を強制的に与えられてとても満足しています。
知識・実力不足はまったくもって否めませんが、フォローしあえるメンバーがいることも大変ラッキーでしたね。
福利厚生も見逃せません
大手になればなるほど比例的に福利厚生の充足度は社員を捕まえておくためには欠かせません。ユーザー系やメーカー系は独立系よりはこの点強いです。規模が違いますからね。ユーザー系は基本的に親会社がいますし。
ちゃんと選ばないと生活楽になりません。例えば住宅手当。持ち家でも住宅手当が出るところとかもありますし、これだけで月収が変わりますからね。
あと企業年金であったり、会社特有の割引とかもありますし。保養所とか保険組合の特典もいろいろあったりするので使い倒すととってもお得になります。
富裕層への近道ですね。収入自体を増やすだけでなく福利厚生を組み合わせることで、単純に収入Upより早くFIREの道に続きます^^